変化に適応し、自ら変化を起こす方法

L.ビジネススキル

このサイトは、ビジネスの成功に貢献したいと思っているHRのプロフェッショナルと組織マネジメントをより効果的に行いたいと思っているリーダーに対して、私の経験を共有することでお役に立つことを目指しています。

今回は、変化について書いてみたいと思います。皆さんは、変化と聞くとどのような感情を持ちますか?ポジティブな感情やネガティブな感情、あまり感情が生まれないなど、いろいろな人がいらっしゃるのではないかと思います。一般論として、ヒトは変化を好まない傾向があるといったことを聞いたこともあります。

一方で、個人が好むと好まざるとにかかわらず、変化は起きてしまうものでもあります。「変化の激しい時代」と言われて久しいですが、「この言葉自体は変化していない」というジョークも存在するくらいです。

次のパートから、私が変化をどのようにとらえているのか、変化に向き合うときにどのようなことに意識して気を付けているのか、などについて書いてみたいと思います。

 

変化をどのようにとらえているか

私は、望んでも望んでいなくても起きてしまうのであれば、その変化自体を楽しもうと考えるようにしています。具体的には、変化が起こることによって、自分が気づいていないものの見方やとらえ方に気付けて、新しいものの見方やとらえ方を学べる貴重な機会を得られると考えています。

そのことを実感した時のことを書いてみたいと思います。私は、高校を卒業するまで、親元で生活をしていました。いわゆる地元で暮らしていました。私の地元は自然豊かな地域で、のどかな場所でした。そこで高校まで過ごしてきました。

大学に入るにあたり、東京に出てきました。東京は当時の私にとって大都会でした。ここで友人から言われた言葉に驚いたことを今でも覚えています。それは、「ここからだったら次の駅まで歩こうよ」と言われたことです。「次の駅までの距離を歩いていく」という発想に驚いたのです。というのも、私の地元では、一駅間の距離はとても離れているので、次の駅まで歩くことはほぼないことでした。「一駅分も歩くなんて」と信じられない気持ちになりましたが、その友人は、「いや、すぐだから」と言って歩き始めてしまいました。しかたなく歩いてついていったのですが、その友人が言った通り、すぐについてしまいました。「東京でいう一駅分はこういうことか」と思ったことを今でも覚えています。

こういった経験もあり、私は、変化に対しては、「自分の気づいていないパラダイムに気付けたり、新しいパラダイムを習得したりするチャンス」ととらえています。

 

変化に向き合うときに意識して気を付けていること

次に、変化に向き合うときに私が意識して気を付けていることを書いてみたいと思います。それは、「今までのパラダイムに基づいて、今をみない」ということです。もう少し具体的にいうと、「今までの自分の経験や“ものさし”に基づいて、今起きていることを比較しない」ということです。

例えば、私は転職をしていますが、新しい会社に転職をしてきたときには、以前の会社と比べないということを意識しています。以前の会社と今の会社を比較する、更に言うと、今までの会社であったことを基準として今の会社を見てしまうと、「今の会社は、あれがない、これが足りない」等の観点が強くなりがちです。そこから「なんで今の会社はこうなんだ」といった「批判するためのなぜ」が出やすくなります。

そもそも、以前の会社と今の会社を比較することは難しいですし、比較すること自体があまり生産性の高いことでもないと思っています。

「今までのパラダイムに基づいて、今をみない」ことに加えて、「今を理解し、今起きていることはすべて学び」というように考えています。例えば、「こういうときは、この会社ではこういう言葉を使うんだな」や「こういう時はこういうことが起きるのか」など今起きていることをそのまま把握するように努めます。そして、今の会社でこういうことが起きているのはなぜなのか、どんな歴史があって、人事の仕組みがどうなっていて、どのように運用されているから、そのような言動が起きているのか、など「理解するためのなぜ」を用いて、今起きていることを構造的に理解するようにしています。構造が理解できれば、どんなアクションをすればよいか提案を作れるようになり、ステークホルダーを巻き込んでその提案を実現していきます。そうすると、変化に適応するだけではなく、自ら変化をおこしていくことにもつながります

ここまで、変化をどのようにとらえるか、ということと、変化に向き合う際にどのようなことに注意するかということについて書いてきました。一方で、私自身が、常に変化を前向きにとらえることができているわけでもありません。変化に直面した際に、反射的にネガティブな感情がでてくることもあります。ただ、ネガティブな感情に支配されてしまうと、自分の持っている力を発揮して良いパフォーマンスを出すことはより難しくなってしまいがちなので、意識的に対応をしています。

そのようなときは、「自分を客観的にみつめ、今の自分の感情に気付く」「そもそも自分は何のために生きているのかを考える(より具体的には、なぜ今の会社を選んだのかなど)」「どんな感情がふさわしいかを考える」「ではどうするかという次のアクションを具体的に考える」ということを行っています。詳しくは、以前の記事で書いているので、ご参考にしていただければと思います。

 

まとめ

今回は、変化をどのようにとらえ、どのように向きあうかについて述べました。ご覧いただきありがとうございます。今回のポイントが皆様の業務に役立つことを願っています。なお、この記事は私の個人的見解であり、所属組織とは関係ありません。

皆さんは、変化にどのように対応していますか?

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