この記事は、ビジネスの成功に貢献したいと思っているHRのプロフェッショナルと組織マネジメントをより効果的に行いたいと思っているリーダーに対して、私の経験を共有することでお役に立つことを目指しています。
今回は、本をどのように活用しているかについて書いてみたいと思います。ここでいう本とは、ビジネス書や学術書と呼ばれる専門書のことを指しています。これらの本は、仕事や学びにおいて非常に効果的なツールとなります。一般的に、専門書は、知識を体系的に獲得することができると言われていると思います。
私は、これに加えて、「ひらめき」を挙げてみたいと思います。私は本を読んでいる時に、その本の内容とは関係がないけれども、自分の仕事上役に立つアイディアがひらめくことがあります。そのひらめいたことを精査していくことで、より効果的なアクションにつながったりしています。「ひらめき」はいろいろなところで起こりますが、私の場合は、特に本を読んでいる時に起こることも多いです。
以下では、私が本をどのように活用しているのかについて、1つの分野で読む冊数と、本をどのように読んでいるのかについてより具体的に書いていきます。
1つの分野で読む冊数
私は、ある分野についての理解を深めるためには、その分野に関する本を3冊読むことを実践しています。これは、ドラッカー氏の考え方に影響を受け、自分なりにこの方法を取り入れました。この方法により、効率的に理解を深めることができるようになりました。
専門性を高めるためには、同じ分野について更に最低7冊の本を読むようにしています。合計で少なくとも10冊を目安にしています。これにより、その分野の専門家の方々の議論がより理解できるようになりました。
まずは、理解が簡単にできるように書かれている本から始めます。ほぼ知識がないトピックに関する場合は、取り組みやすい本から読むようにしています。中には、入門編と書かれていたり、漫画になっているものもあったりするので、そういった本から読み始めることもあります。その上で、より網羅性の高い本を読み、全体像を理解するようにします。全体像の理解が深まったら、それぞれの詳細についてより深く高度なことが書かれている本を読みます。
同じ分野について3冊の本を読むことで、ある程度その分野について理解することができます。また、最低10冊読むことで、その分野の高度なことまで理解できるようになり、その分野の専門家の人々が議論していることが分かるようになります。
1冊の本をどのように読んでいるか
次に、どのように1冊の本を読んでいるのかについて書きます。まずは、目次を読んで、大まかにどのようなことが書かれているのかを把握します。ここでは、それぞれの章でどのようなことが書かれているのか、どんな言葉が使われているのかなどについて大まかに把握する程度です。
その上で、まずは、小見出しのついたパートの最初の段落を読みます。その後は、各段落の最初の1文のみを読んでいきます。それによって、その小見出しのパートで具体的にどのような内容が書かれているのかを把握します。この読み方は、ビジネススクールで学んだ手法を基に、自分なりに工夫を加えました。これによって、その本のポイントをより効率的に理解することができます。
その後、一度本を閉じて、その小見出しのパートで書かれていたことを思い出してみます。こうすることで、より理解が鮮明になります。次に、また同じ小見出しのパートを今度は最初から読みます。今回は、段落に書かれた文もすべて読みます。この際に、前の文と後の文の関係や、段落内で書かれていることの構造も理解するようにします。
例えば、著者の意見とその理由の関係であったり、後の文は前の文をより具体的に言い換えている関係であったりということです。そして、その小見出しのパートをすべて読み終わったら、また本を閉じて、そのパートを振り返ります。どのような内容がどのような構成で書かれていたのかに焦点を当てて振り返ります。これを以降の小見出しのパートでも行います。
そして、一つの章が終了したら、本を閉じて、その章で書かれていたことを振り返ります。理解が十分できているところは、うまく自分の言葉でいうことができます。一方で、理解が不十分なところはうまく自分の言葉でいうことができないことが分かります。その時は、再度その箇所を読み直します。その後また本を閉じて振り返ってみます。うまく説明できるようになったら、次の章に入っていきます。
次の章でも同じように進めます。そして、次の章が終わったら、本を閉じて、最初の章から振り返ります。これを最後の章まで続けます。最後の章まで終えたら、また本を閉じて、この本の全体を振り返ります。私は、この全体の振り返りが自分の言葉でできるようになったら、その本を読み終えたと考えています。このやり方で読むようになったら、より理解が深まり記憶も定着するようになりました。
一つの分野に関して複数の本を読み進めていくと、だいぶ理解も深まってくるので、目次を見たときに、内容を理解していくことが多くなってきます。その場合は、目次を読んで、まずは、理解していないところを優先して読むようにします。読み方は先ほど書いた通りに読んでいきます。
理解していないところを読み終わったら、次に、理解している箇所を読んでいきます。ここでは、内容について今までの本ではカバーしていないところがあるかを確認していきます。内容について、今までの本で書かれていたものと違うことがなければ、次は、そこで書かれている具体例を理解するように焦点をあてて読んでいきます。具体例によって、よりその内容を理解できるようになりますし、実際自分の周りで起きている事象からその構造を理解するきっかけにもなります。このように本を読むことで、私は自分の知識をより豊富にすることできました。
まとめ
本記事では、私が本をどのように活用しているのかについて書きました。具体的には、ある分野の理解を深めるために何冊の本を読んでいるのかについて述べ、その次に、1冊の本をどのように読んでいるのかについて議論しました。
このような方法を実践することで、私は自分の知識を豊富にし、専門性を高めることができました。専門書を活用することで、効率的に学び、キャリアの発展にも繋げることができます。専門書の読み方を工夫することで、短期間で効果的に理解を深めることができます。また、複数の本を読み進めることで、異なる視点や新しい情報を得ることができ、より深い洞察を得ることができます
最後までお読みいただきありがとうございます。今回の記事が、少しでも多くの人々の参考になれば幸いです。なお、この記事は私の個人的見解であり、所属組織とは関係ありません。
皆さんは、どのように本を活用していますか?
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