このサイトは、ビジネスの成功に貢献したいと考えている人事の方や、組織をマネジメントしているリーダーの方を対象にしています。
今回は、なぜこのサイト名で始めることにしたかについて触れてみたいと思います。
それには私自身の経験が大きく関わっています。私は営業からキャリアをスタートさせ、数字責任を担いながら売上目標の達成に努めてきました。そしてThunderbirdグローバル経営大学院にてMBAを取得した後に、HRの世界に入り、20年以上にわたり様々な経験を積み重ねてきました。私の経歴に触れると、多様な人事領域での経験を積んできたことがわかると思います。例えば、各種人事制度の設計・運用、パフォーマンスマネジメントの刷新、サクセッションプランニングの刷新、タレントマネジメントの刷新、採用の刷新、各種トレーニングの設計やデリバリー、エンゲージメントサーベイの設計・運用・結果からのアクション提案・実行リード、アセスメントセンターの設計・運用、コンピテンシー作成・導入、人事システムの導入、企業風土改革のリード、複数の国の人事部門のマネジメント、多様な人事メンバーの育成など、様々な経験をしてきました。これまでの経験を通じて、人事の実践がビジネスに与えるインパクトの大きさを実感してきました。実際に今まで勤めた数社では、上に挙げたような人事施策を実践することで、V字回復や過去最高のビジネス結果をもたらすことができました。最近は、こういった結果をどうやってもたらしたのか、私のやり方について知りたいと聞かれる機会も出てきました。
一方で、「ビジネスに貢献する人事」や「戦略人事」という言葉を聞いて久しいですが、いまだによく耳にします。ということは、このトピックについてお悩みを抱えている方もいらっしゃるのではないかと推察します。私の経験を共有することで、他のHRプロフェッショナルの皆様がビジネスの成功に貢献できるようになることに少しでもお役に立てればという想いがあります。
HRの世界的権威の方々から学んだ理論やモデルからインスピレーションを得て実践に落とし込み、組織の状況に合わせて調整しながら、ビジネスにインパクトを与える人事施策を実行してきました。私は実務家であり、理論の構築者ではありません。しかし、実践を通して得た知見があります。そのため、このサイトでは「実践人事」という視点から、実践的な人事施策や組織マネジメントに焦点を当てていきたいと考えています。「人事」という言葉を使ったのは、現在人事を表す言葉がいくつかあると思いますが、より皆さんに一般的に理解いただいている言葉であろうという私の推察からであって、あまり深い意味はありません。
また、私が「ビジネスサクセス」と言うとき、それは単に財務的な結果だけを指すものではありません。組織の社員が幸福になり、顧客の幸福を追求し、すべてのステークホルダーが幸福を享受することがビジネスの真の成功だと考えています。この考え方は、Dave Ulrich氏の影響を受けたものです。彼の理論に深い感謝の意を表します。
このサイトを通じて、私の経験や知識が他の人事の方々のお役に立てればと願っています。また、組織マネジメントの観点から、組織のリーダーの方々にとってもお役に立てることを願っています。
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